論語は中国春秋時代の思想家である孔子とその弟子たちによる言行を収めた書物であり、孔子の始めた儒教の経典とされています
論語….

一体なになんそれ
論語…
今初めて聞く言葉ですが調べてみるとさらにわかりません。
ろんご。
で これなにやねん….
孔子?こうしですよね。
聞いたことはあるんですが中国の偉い人?
なにが偉いのかもさっぱりわからなくてネットで今調べながらブログを書いてるわけですが論語をWikipediaで見るとさらにわからない…
わからない部分を調べていくともっとわからない。
確か中学の時にこの人のこと習ったような…
うろ覚えですが中国の偉い人でなんかまともな考えをしていてそれを世間の皆様に教えていたみたいな?
違いましたっけ。
とにかく論語の意味を調べていると脳が溶けそうなので知りたかったことを先に調べました。
その知りたかったことは孔子って言う人じゃなくて老子ってお方の言っていた言葉です。
この人は哲学者さんだそうでこちらも人の道と言いますか
こんなことしたらいいよ~
こんな行いしたらいいよ~
人はこうであった方がいいよ~
みたいなことを言いそれを書物にしてみんなに教えていた。
で。
合ってます?
この老子と言う方の言葉を思い出して今日の朝は空を検索する朝の日課ではなくWikipediaでお勉強となったわけです。
人がいない
昨日。
5月末で一人の正社員の女性が退職されました。
仮名にしたいのでそうですね。
カナコさんとでもしておきます。50代前半。
そのカナコさんうちの施設では約2年働いておられました。
わたしは長年働いていますが一番後から入ったのでいつまで経っても新人扱いです。
誰か入らないかな~とずっと願っていたところなんと新人さんが入ることになりしかも女性で正社員さん。
よくもまぁこんなへんぴなところに…
心の中では思いましたがなんと言っても新しい職員さんがこられることは大歓迎でした。
お姉様達がよく

アンタの知り合いで誰かおらんの?

介護している人は何人かいますけど

ここを紹介しーや

場所がちょっと不便ですしね

場所が不便って根性あれば通えるやろ
根性….
都会で綺麗で通いやすくて時給も高い施設なら応募もあるかもしれません。
山の麓にあり建物は築50年位でしょう。
トイレは壊れていますし利用者さんと共同仕様です。
窓の網戸は破れているしあちこちゴキブリがいるし最近ではアリが大量に発生しているうちの施設。
駅はありません。
バス停は徒歩10分位。
しかもなんと言っても大阪最低賃金の時給。

知り合いがいたとしても紹介は出来ませんね
介護を自分の仕事にする人は2通りの人がいてやりがいを求めて介護をしたい人と大体時給に釣られて働く人がほとんどだと思います。
その時給も最低賃金と言うことになれば誰がここに入りたいと思うのか。
根性?
根性では生活は出来ませんよね。
そもそも。
働いている職員さんはみなさんかなり高齢でたった一人いた20代の女の子はお姉さま達の激しいいじめで精神を患って辞めてしまうほどでした。後は50代が一人…
残りは60代。
ハローワークにしか掲載していないのでほぼ応募などはありません。
大体が知り合いを通じて~で成り立っているうちの職場。
そんなところに50代前半のカナコさんが入ってくるということで職場はかなり歓迎ムードだった2年前のこと。
ぶっ飛びの新人さん
カナコさんの入社は皆さん非常に歓迎されており例のいじめもなんのことやらで和気藹々としていました。
お姉様達もいい加減に自分達のいじめで人が辞めていくことに危機感があったのでしょう。
カナコさんにはとても優しく親切に接していました。
それを見ていたある正社員の女性はわたしを呼びこっそりと

あたしらの時と全然違うな

ホンマやな
凄まじいイジメを耐え抜いてきたわたしとその正社員の女性はカナコさんに対する態度とあまりにも差がありよくぼやいていたほどです。
そんなカナコさんもふつーの人ではなく最初からぶっとび全開で飛ばす人でした。
例えば….
お姉様達が仕事を教えようとすると

アンタ メモ取らへんの?

メモ?取っても家帰って酒飲んだら忘れますよー

洗い物する時はオムツ交換の手袋はずさんと

しててもいいですやん
全てがまぁこんな調子で仕事を覚えようとしない…
それだけではなく指示されたことをやらない。
注意されると

あー次からやりますー
以前のお姉様達ならカナコさんはいじめの標的になっていたことでしょう。
ところがカナコさんのあまりの我関せずな態度にいじめるどころかお姉様達も突っ込まれている状態。
それでも半年ぐらいはお姉様達も歓迎ムードのまんま時間は流れていきました。
なんと言っても一番の問題は…
当時のサ責(施設の責任者に当たる人)の男性はカナコさんと年も近くどうも好意を持っていたようです。
サ責に怒られない。
なにをしても注意をされない。
カナコさんはきっとこの施設カモやわと思っていたのでしょう。
ぎゃんぎゃん騒ぐお姉様達は皆さん高齢なこともありますしある日カナコさんとすれ違いざまにわたしにこっそりと

ババア達どーせそのうちに辞めるやろ

そのうちに….
すごいことを言うねんなぁ…
カナコさんがいずれこの施設をどうにかしてしまうのでは….
わたしは夜勤なのでカナコさんとほとんど接触がありませんでした。
夕方の30分と朝の30分それだけの時間でカナコさんのことはわかりません。
お姉様達が段々とカナコさんの悪行を言い出し詰め寄ってものらりくらり交わすサ責。
毎日のようにカナコさんがいかにきちんと仕事をしていないかとんでもないことをしているとか夜勤明けに出勤してくるお姉様達がわたし相手に悪口を言い出しさらに環境が変わることになりました。
諸悪の根源であったサ責が退職することになったんですね。
このサ責も全く仕事をしない人でずっとたまり場のような台所で過去の武勇伝を語る人。
武勇伝と行っても働いたことがある介護施設での出来事ですが俺様はこんなに凄いんだ~と自慢をする人でした。
サ責が辞めるとなると残っているのは正社員の女性が二人だけ。
その一人がカナコさん。
先輩のお姉様達と正社員の女性を差し置いてある日カナコさんが宣言をし出しました。

これからは私が施設を仕切りますんで
仕切る…
一番後から入って仕事もいい加減で適当なカナコさんが。
しかも堂々と宣言をするとかすごい性格やわ….
そして。
驚いたお姉様達。
社長からリーダー?とかに任命されたわけでもありませんしサ責の資格も持っていないのに施設を仕切る….
わたしは日勤じゃないのでその話を遠巻きに生ぬるい目で見ていました。
あ~もうメチャクチャになるやろな….
1月の後半から施設の中はカナコさんが勝手にいじくり回し毎回驚きの連続となるのでした。
老子さんの言葉
天網恢恢疎にして漏らさず。
難しい漢字なのでひらがなで書きますと…
てんもうかいかいそにしてもらさず。
ずっと前に読んだ本の中にこの言葉が書いてありあまりに難しくてひらがなで書いて覚えました。
何度も何度も復唱し決して忘れることのないように….
意味は
天の神が地に張り巡らした網は、ゆったりして粗いようであるが、決して漏らすことはなく、それに搦め捕られる。すなわち、悪事を行えば、一時的には逃げおおせるなどうまくいったように見えるが、結局は、捕らえられる乃至その報いを受けるということ。
お借りした文章ですが簡単に言うと悪いことしても必ず天罰がくだるよ~みたいな。
神様は見てるよ~的な。
カナコさんが有頂天になって責任者のいなくなったうちの施設を自分のやりたい放題の職場にする計画をわたしは生ぬるい目で見ていたと言いましたがその時にこの言葉を思い出しました。
お姉様達はカナコさんが入った時にいい人入ってきたな~と喜んでいましたがわたしは初対面で言っていた言葉が今も忘れられません。
それは。
仕事なんてやったことにしたらいいですやん。
やったことに…
あ~こいつ信用できひん人間やな。
初対面で言い放つことにもびっくりですがこの人の中身は全部嘘で作られてる。
要注意やわ….
と思って遠巻きから観察してみるとやっぱり何もかもが嘘でしましたーしましたーと平気で言うことも。
カナコさんが入った後の利用者さんの居室は散らかってるし水場担当の後の台所はどこもかしこも汚い。
そして何より認知症の利用者さんがカナコさんが近づくと恐怖でビビった顔をしていることも。
何故か手首にあざが出来ているし落ちていた紐のようなもの。
日勤ですぐ傍にいるとわからないことでも日勤さんが帰った後の施設全体を見回すとカナコさんの悪行がわかるようになりました。
みんな細かく書いている介護記録も何故かカナコさんが夜勤の時はお変わりありませんでしたーと1行だけ。
んなわけないやろ
わたしは気がついた色々なことを誰にも言いませんでした。
それは…
報告をするほどわたしがきちんと仕事をしているか自信もありませんしそこまで偉い人間でもありません。
まずはいつもキレイな仕事をすること。
誰の為でもなく自分の為に…
カナコさんの悪行がこのままバレずに進んでいくのならそれはきっと神様が見逃しているんだろうしわたしが言う立場でもありません。
朝の道で見上げるお日様に恥ずかしくないように。
帰ってから今日はちゃんと満足する仕事が出来ていたかなぁと振り返った時の為に。
カナコさんはこれからのことを想像してうっひっひーと態度も大きくなり家からはいてきたスニーカーのまま職場で働いてきたこともバレずにこれからもやれると思っていたのでしょうが3月。
以前働いていたサ責が戻ってくることになりました。
元々施設が出来るときからいた方で至極まともなサ責は復帰してすぐにカナコさんの悪行に気が付いたんですね。
夕方。事務所に入ると厳しい言葉で叱られているカナコさん。
それも毎回。
朝出勤してくるとこれまた昨日のことを叱られているカナコさん。
とうとう我慢の出来なくなったカナコさんは5月の半ばに退職をサ責に言いました。
聞いたときのわたしはあの言葉を思い出しました。
てんもうかいかいそにしてもらさず。
天の神様は必ず見てる。
ご本人はそれが悪いこととは考えてはいなかったのでしょう。
やったことにすればいい。
でも。
やったことにしてもやってないことは絶対に残ります。
あの人は以前もそうして生きてきたんだろうしこれからもそうして生きていく人なんだと….
カナコさんが退職が決まって後1回しか会わないであろうと言うある日に

アリエスさん次に会うのが最後なので
LINEを交換しませんか?
その言葉に

携帯持ってないんですよ~
んなわけあるかいな。
わたしの人生には彼女は必要ではありませんからね。
今やっと職場は健全になっています。
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