春だと言うのにクマさんのようなベストを着て暖房とコタツで猫のように丸まっています。
いっそホントに冬ならばいいんですがこれがまたお昼とかだと半袖Tシャツで暑い暑いと言いながら家の中をうろついています。
田舎って嫌なんですよね~
朝晩の気温が違いすぎて冬仕様と夏仕様が混在するので和室のエアロバイクには富士山かと思うぐらいの羽織ものをかけて雪崩が起きそうでとても怖いです。
さて…
いよいよ出産予定日が後一週間ぐらいになってきてここ数日マミちゃんから赤ちゃん情報が届いてきます。

2600gになりました~
これで何時産んでももう大丈夫とか先生に言われたそうで残りの日々は実家でのんびりまったりして欲しいなぁと毎回そう言うのですが….
それにしてもマミちゃん初産なのに落ち着いてますね。
どうしても自分の時と比較してしまいお産に対してどっしりしてる?
お姉ちゃんもお二人出産しているそうで情報もたくさんあるのでしょう。
いつ来るLINEも会えるのが楽しみです~♡
こんな明るいメッセージでホントに凄いなぁと感心しています。
ご先祖様へのお参りの時も
どうかマミちゃんの陣痛が軽くて済みますように….
神社へのお参りの時も
痛みが少なくなりますように…
赤ちゃんが無事に産まれてくれることも大事ですが本人の痛みの方が気になってしまいホントにドキドキしています。
わたしの時は…
わたしの時は…
情報もないし根性もないしそもそも赤ちゃんって何者なん?
いや赤ちゃんはわかりますよ。ちいちゃい人間ですよね。
でもそれがわたしのところにくる….
それ。と表現してしまいますがまだ見ぬ物体に対して不思議な気持ちになっており人間と言うよりそれってわたしのところに来てもいいんやろか….
これが実際の本音でした。
死んでいます
わたしの時は。
妊娠かも?と感じて検査薬でも反応が出て速攻に家の近くの小さな産婦人科に行きました。
太った婦人科の医師は
妊娠は確定ですが運悪く死んでますねー。
これ….
ありえないありえないありえない。
そうだっとしても死んでますねーってなんて言い方なんだろうと唖然としてしまい

そんな言い方ないと思うんですが
そう言っても無反応なその医師は
手術するなら日程決めて帰ってくださいねとあっさり言いつつ診察室を出ていきました。
オイオイオイ。
手術って中絶?
まさか初診の時に胎児が死んでいる?しかも手術するなら日程ってこんなこと実際にあるん?
頭からその医師を拒否してしまいこんなところにいたらヤバいと思いさっさと病院を後にして帰りました。
ご妊娠ですねおめでとうございます~
しかし胎児が確認されませんのでもしかして流産かもしれません。
こんな言い方ならまだ納得できても
死んでますねー
ホントにこんな病院 医師っておるん?
と唖然としてしまいました。
そして個人病院だと不安に思ったので大きな病院に行きました。
たくさんの科目があり婦人科以外にも患者さんがこられているその病院で改めて検査をしていただくと無事に妊娠がわかりました。

先ほど行った病院では赤ちゃんが死んでる~と言われて

いやちゃんと確認できましたよ
しかも死んでますねーなんて言わないでしょ(苦笑)
と言う感じでありえない医者がいたことは信じて貰えませんでした。
そしてあれこれ妊娠についてやら出産までの経緯の説明を受けてこの病院で出産するならばこれこれこんな手続きをして~と淡々と言われたのですが…..

うーん どうもなぁ…
なんだかしっくりいかない。
大きな病院なのでなにかあっても大丈夫でしょう。
年齢のこともありますし大きな病院で出産する方が安全と言えば安全なのですがどうもピンとこなかったわたしは手続きをせずに帰宅しました。
流行りの産婦人科?
いやお祝い御膳が出るとかマタニティーエステがついてる?
当時そんな知識もなくどこでもいいからホッとする病院で産みたい。
当時ネットはまだ世の中にはありませんでした。
なので調べようもなく周りに出産している友人もいない状態でどうしようどうしようと不安になりました。
うーん….
自分に合う理想の病院ってあるんかな。
そもそも婦人科なんて滅多に行くこともありませんしまして出産。
知識があればあれこれ選べることが出来るのでしょうがうーんうーん….
悩んだ末にピンとくる病院が見つかるまで探そう。
そう決意して翌日これまた家の近くを車でぐるぐる走っていると古めかしい一つの病院を見つけました。
十字架がついているのでキリスト系の病院?
歴史を感じる味わい深いその病院は言葉にするとカッコいいですが言い方変えるとふっるー。
古くてなにかしらの威厳を感じる病院でした。
専門は婦人科と小児科になっておりちょっと大きな規模のその病院。
何故かピンときて診察を受けてみようと入っていくと廊下などはギシギシ音もするし建物自体はとても古いものでした。
子宮筋腫との勝負
受け持ってくださった先生は愛想はそうよくありませんでした。
ただ言葉は少なくてもなにかしら信頼の出来そうな人。
確か医師自体は10人ぐらいおられたのではないかと思います。
初診の先生が出産まで担当してくださると後で聞いて2度程切迫流産で入院した時に仲良くなった人達とわたしの先生は漢方薬ばっかり出すねん~とかわたしの先生はこれこれこんなんやで~とか話をしているとわたしの担当の先生はとてもいい先生のようですっかり安心して出産に挑むことになりました。
さて初診の時に発覚したことですがわたしには子宮筋腫がありそれがかなり大きいこと。
子宮筋腫ってなんですか?
そこからの説明が始まり胎児よりも子宮筋腫が大きい場合栄養が筋腫に取られて赤ちゃんが育つのは厳しいと言うものでした。

育つのが厳しいって
んじゃ赤ちゃんどうなるんですか?

安定期まで入れば大丈夫です
安定期って…
それがいつなのかも知らずにいたわたしは帰り道に本屋で妊娠出産の本を大量に買い安定期ってなになん。
大体5か月頃。
それまでは赤ちゃんと子宮筋腫との栄養の取り合いの勝負と言うことですね。
通常ならば妊娠→おめでとう~と明るい話題になるはずですが育つかどうかがわからない….
そう言われて帰宅したボンさんにそれを報告すると

俺の子や 大丈夫

でも栄養が筋腫に取られたら赤ちゃん死んでまう
もうホントに不安で不安で5か月に入るまでは検診の度にエコーの写真を眺めながらお願いだから筋腫よりもたくさん栄養とってな~とお腹に向かって励ましていました。
検診などでエコーの写真を見ると大きな筋腫の隙間に挟まってる我が子。
ある時は筋腫の上に座っていたり顔が押しつぶされていたり….
狭い場所で頑張ってくれてる赤ちゃんに申し訳ない気持ちで一杯でした。
無事に安定期に
安定期ぐらいには妊娠出産の知識もなんとか集まり無事に安定期までくると

もうここまで来たら大丈夫ですね
筋腫との戦いに勝ち少しづつ体重も増えてきました。
予定帝王切開と言うことで手術の日にちを決めて前日に入院をしたわけですがわたしはマミちゃんと違い往生際悪かったので段々と入院の日にちが近くなるにつれて恐怖でビビッてしまい

あかん怖すぎる
遠くに…
遠くに逃げよう….
遠くってどこ?
一番遠いのは沖縄か北海道だと思いますが何故か九州が思い浮かび九州に逃げる段取りの計画を立て始めたのです。
今思うと出産から逃げて九州に行っても産まれるもんは産まれるやろ
確かにそうなんですがあの時は本気でどこかに逃げて帝王切開とかの怖い手術を回避したい….
九州のどこに逃げたらいいんやろ…
こんなことを考えた翌日のことでした。
たまたまあゆみと電話していてその話をすると

九州に逃げたって赤ちゃん産まれるでw

そうやけど怖くて耐えられへん

なにがそんなに怖いん?
ぇーっ
だって手術とか…
お腹切るんやろ?
無理無理無理絶対に無理

麻酔するから大丈夫やで

麻酔ってその麻酔も背中に打つって書いてあったもん

あ~わからんから怖いねんな
あゆみは当時出産の経験はありませんでしたが違う病気の手術で下半身麻酔の経験があったのです。

んじゃまず具体的に麻酔の説明をするから
人間と言うものはわからないと恐怖になります。
でも段取りがわかっていればどれくらいのものなのか予想出来る?
あゆみはそう思ってわたしに下半身麻酔の段取りとどのくらいの痛みがあるのかを教えてくれました。
病院や病気によっても違うものがあるでしょう。
でも大体はこんな感じにやるんやで~と麻酔の注射と麻酔をする前に痛み止めの注射もしてくれるはず。
で、こんな感じのことをして姿勢はこんな風に。
ふむふむ聞いててその麻酔の注射の痛みってどれくらいなん?

そやな~
インフルエンザよりもちょっとだけ痛い。
ズドーンって感じ。

なんや そんなもん?

そうそう だからビビらんでいいで
姿勢が丸まるからちょっとだけ怖いけど麻酔の前に痛み止め打ってくれはるやろうしあっと言う間やで。
流れがわかり安心したわたしは

危うく九州いくとこやったわ

九州ってw
九州に逃げることを回避して入院の当日を迎えました。
翌日。
無事に赤ちゃんも産まれ感動と言うよりまずホッとして….
お姑さんが

帝王切開で良かったやん
楽やったやろ~
痛みに苦しんだ2日間….
あれが楽なんや….
わたしは根性がないので普通分娩なんて最初から無理だと思ってました。
それが子宮筋腫があったおかげで帝王切開に決まりましたが
あの痛みが楽….
ならば普通分娩で出産してる人達はもっと辛い痛みを乗り越えてるんやろか….
怖すぎる。
うちのマミちゃんも普通分娩の予定なのでホントにホントに心から痛みが軽く済むように…..何を見てもお願いばかりしています。
後一週間後に控えたお産ですが神様仏様ご先祖様イエス様マリア様どっかの偉い神様どっかの山の山の神様トイレの神様全ての神様どうかマミちゃんの痛みを少なくしてください。お願いします。
余談となりますが筋腫の大きさは2キロもあり息子の体重が2750gだったので頑張って勝ってくれたんですね。
名門?
後に知ったことですが…
わたしの出産した病院はかなり有名な病院だったそうです。
華美ではありませんが歴史がある?
大阪でも名門の病院だそうで今住んでいる田舎のこの辺でも

私の時も娘も嫁もあそこで産んだで~

こんな田舎からあんな遠いとこまで?

そうや なんたって名門やからな
名門って…
産婦人科に名門とかあったんや….
結構知り合いやらご近所さんもあの病院で出産してる人が多くてびっくりしました。
ブログの記事にするために今調べてみますと設立150年だそうです。
そしてわたしが行った時にはふるーい病院だったのに2005年に建て替えられたそうで
リゾートホテル
のような外観になっていました。
産婦人科を名門とかで選ぶ人達がいることにびっくりするのと共に妊娠して病院を決めた時にお姑さんから言われた言葉を思い出しました。

アンタ ブランド好きやな~
当時はそれに気が付きませんでしたが名門と知ったことで納得です…
自分と相性の合う病院を探しただけなのに名前で選んだと思われたんですね。
んなことあるわけないやろ
今はもういないお姑さんですがもしいたら病院を選んだ理由を訂正したいと思っています。
家が近かったのと下半身麻酔以外に持続型麻酔も入れてくださると聞いたからですよ。

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