飛行機が空を飛んでいると….
伊丹の方向に向かっているので
おかえり~と何故か声を出してしまいます。
伊丹空港にはホントに思い出がたくさんあり懐かしい場所になっています。
伊丹空港とは今調べてみますと
大阪府豊中市と池田市そして兵庫県伊丹市にまたがるそうです。
しかも伊丹と通称で読んでいましたが実は大阪国際空港と言うらしいです。
国際なんや….
のちに関西国際空港が出来てそちらは通称関空とみんな読んでいて
伊丹と言うと伊丹空港のことになります。
わたしが海外によく行ってた当時はまだ関空がなく海外旅行と言えば伊丹からでした。
手を伸ばして触れるかどうか
まだ飛行機に乗ったことがない時に
たまたまドライブで伊丹周辺に行ったことがありました。
飛行機が降りてくる土手のような場所があり土手と飛行機がスレスレに。
手を伸ばせば触れそうなぐらいの距離で降りてくるんです。
人気の場所のようで人も30~50ぐらいいつも集まっていました。
なぜその場所に出会ったのかは今でもわかりませんが
わたしにとってすごく大事な場所になり知人とでも一人ででも
そこに通ってました。
きっとその時に憧れが始まったんですね。
いつか飛行機に乗ってみたい…
どこかの外国に行ってみたい。
憧れのまま数年かかりました。
ある時知人に
触れるかどうか試してみーひん?
無理やろそれは
もし触れたらすごくない?
今ならきっとXでつぶやいてしまいますよね。
飛行機触れた~
降りてくる飛行機に触れるなんてもうこれは至福の経験。
気になったので調べてみますと地面から35~40メートルぐらいだそうです。
無理ですね。
そしてまた気になったので40メートルの高さで検索してみると
ウルトラマン
の身長が40メートルだそうです。
そうかぁ…
ウルトラマンなら飛行機に触れるんだ….
ウルトラマンが飛行機を触りたいかどうかは知りませんが
自分と同じ高さで飛んでる飛行機に
よっ!!と挨拶するに違いありません。
ちなみにウルトラの母も身長は40メートルだそうです。
飛行機のプラモデル
何故そんなに飛行機が好きになったのかは自分でもわかりません。
きっと大きな羽で空を飛んでいく…
その姿に自分もどっかに飛んでいきたいなぁと願っているのかもしれませんね。
飛行機が好きすぎて機種を覚えたり
あちこちの空港に飛行機を見に行ったりオタク化に変身したりしました。
展望台などで飛行機を見ていると
国名や機種、何人乗りとかわかるようになってきます。
付いてきてくれた友人知人はうんざりしたような顔になってきます。
うわ~ルフトハンザ来た~
なになんルフトハンザって
ドイツの飛行機やで
ドイツから来たんや
そうそうドイツから来たんやで~と説明を始めると
ドイツってどこなん
ビールとソーセージぐらいしかドイツのことを知らないわたしも
ドイツがどこかは知らん
でもでも
ドイツからご苦労様~と思いながらお迎えします。
関空が出来た時には勿論関空に通いました。
高速に乗り関空の近くで降りて少し戻ったところの海。
飛行機が降りてくる方向と並行に並ぶテトラポットで座りながら1日中見てました。
テトラポットでは釣りをしているおじさんがたくさんいて
釣りもせずにひたすら降りてくる飛行機を見ている変な女….
世界の国々の飛行機はそれはそれは見ていても美しい姿でした。
あまりに飛行機が好きすぎて旅行に行くときにはわざと
トランジットがある便を選んでいました。
トランジットとは乗り換えのことですが給油?一旦どこかの空港で
降りる人の為なのか燃料を入れるためなのかわかりませんがトランジットがある便を選ぶと降りる時と登る時がまた経験できます。
今わかりましたがわたしは降りる時と登る時が好きなんでしょうね。
ひたすら8時間も乗ってると
長いな~
と思いますし。
そうそうある時キャンペーンかなにかで沖縄行きのチケットで
3000円ぐらい追加をするとファーストクラスに乗れるというものがありました。
ファーストクラス専用のラウンジでは
飲み放題があり行く前から酔っぱらって喜んだことがあります。
人生でファーストクラスなんて乗れることはありません。
こんな機会はないやんうっふっふーと乗り込んで少し時間が経った頃に
ダメ元で
コックピットの中に入れて欲しいんです~
そうお願いしてみるとなんと入れて貰えることになりました。
うわ~うわ~ホントに?
CAさんに案内されて入ったコックピットでは機長さんと数人の方が操縦をしており
どうぞ前に来てくださいと言うではありませんか。
いいんですか?と恐る恐る近寄ると目の前では大きなフロントガラスの下には綺麗な海があり
正面では空の中を飛んでいたんです。
感動して泣きだしてしまったわたしに今どこそこの上を飛んでいるんですよ~と
説明をしてくださいました。
その日は快晴で少しの雲しかなかったあの空。
もうここで死んでもいいなぁ…と空の中を飛びながら思いました。
こんな経験は2度とありませんよね。
後でお聞きすると修学旅行の時などに時々こうして生徒さん達を
コックピットに入れることがあるそうですがわたしが入れて頂いた少し後に
若い男性がハイジャック事件を起こしたことがあり2度と一般人をコックピットに入れることはなくなったそうです。
ホントに貴重な体験でした。
思いきってコックピットに入れて欲しいんです~と勇気を出してお願いしたことが
多分一生で一番の嬉しい思い出かもしれません。
そして座席に戻ってしばらく経つとCAさんがたくさんのものを持ってこられました。
見て見ると絵葉書、ボールペン、グッズの詰め合わせなどの中に
プラモデルが入ってました。
プラモデル….
あのプラモデルはどこにいったのかな….
多分もう…
海外も行くことはないでしょうし飛行機に乗ることもないでしょう。
たまにこんな小さな宝物を見て懐かしい気持ちに浸りたいと思います。
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