祈り

ボン

気持ちがいいぐらいの秋晴れの先日。

腹帯を頂きに安産で有名なお寺にマミちゃんのご両親を交えて5人で行ってきました。



腹帯?
そうなんです安定期に入るまでは内緒に…と言うことでブログにも書いていませんでしたがボンとマミちゃんには赤ちゃんが出来たんですね。

引っ越しの計画を立てて実家に帰っていましたがその引っ越しのちょっと前に妊娠がわかり妊娠&入籍&引っ越しとバタバタした9月の始めになりました。

しばらくマミちゃんの体調も悪く楽しいはずの新居への引っ越しが…
仕事をしながら二人で協力しあい大変な日々でのスタートになってしまいました。

日々体調を気遣いながらもそんなに頻繁に大丈夫大丈夫?と連絡をするのも躊躇してしまい見守ることしか出来ません。

なにかあったら言うてや~としか言えませんでした。

それにしても妊娠とはおめでたいことです。
ボンが興奮気味に報告してきた日のことは今でも覚えていますが息子に赤ちゃんが…
自分の時を思い出してこれから始まるであろう色々なことを頑張って乗り切って欲しいなぁと切に思いました。

わたしの妊娠の時

ボンの結婚は予定していたこともありそれがちょっとだけ早まった?
なので授かり婚と言うらしいですがわたしの時は完全な出来ちゃった結婚でした。

お互いそれぞれが仕事も忙しく遊びまくっていたので結婚とか….


わたし
わたし

めんどくさ~


かなりの年数付き合っておりボンさんのご両親に反対されていたこともありますがなんと言っても自由がなくなる…
お金もあるし気ままな一人暮らしの日々は実に快適で結婚とかありえへんわ~と思ってました。

それがある時。
仕事でゴタゴタし出してメンタルが弱っていたんですね。


わたし
わたし

辞めたいなぁ…

今の仕事を辞めるとなると次は何をしよう…
そんな日々の中突然ボンさんのご両親が付き合いも長いし2人もそろそろいい歳なんだし…
一回連れてき~と言いだしたそうです。

あんなに反対していてどう言うことなんだろうとボンさんは思ったそうですがそれを知らないわたしの方は相変わらず


わたし
わたし

辞めたいなぁ…

仕事で行き詰っている状況だったので自然に逃げ道を探していたような日々でした。

そんな時に妊娠がわかりすぐボンさんに報告をすると両親もそろそろと言ってるしちょうど良かったんじゃと話はあれよあれよと進んでしまいました。

仕事を辞めて入籍しそして出産…

わたしの気持ちの方はそれについていけず


わたし
わたし

赤ちゃんが出来るってどんな感じなんだろう

嫌だとか困ると言う思いは一切なかったけれど今の生活とどれだけ変わるんだろうと中々前向きな気持ちになれず….
職場に退職をお伝えしながらもこれからのことを想像しながら鬱々としていました。

そんな中で母に相談すると


母

ママが育てたるから産み~

アンタもう十分したいことしてきたやろ?
いい歳だし子供は絶対に一人は産んでおいたほうがいいから。

その言葉で前向きな気持ちに変わり…

わたし
わたし

そうやん 後してないことは出産だけやわ

散々遊んできたので最後にしてないこと。

赤ちゃんを産む決心をしてそれからの日々は出産へのバタバタした日々が始まりました。

嫌だったこと

妊娠中は子宮の病気も同時に発覚したりして2度ほど入院もしましたがつわりがまったくなくて親孝行な赤ちゃんでした。

食べ過ぎて体重が…


73キロ

とかにもなってしまいました。
産んだ後も戻らず数年はデブ子のままの子育てに…
そして新生児時代の寝れない時期になんと言っても嫌だったことは。

ボンさんのご両親が週に3度も来ることでした。

お義父さんも仕事を引退しており暇だったんでしょうね。
赤ちゃんを見にくると言うよりも息子の顔が見たい?話し相手になって欲しい?
どんな気持ちかはわかりませんでしたがお義母さんもお義父さんとの二人の暮らしに退屈だったのもあるでしょう。

携帯は当時みんなが持ちだしていた時代ですが電話もメールもなくいきなりピンポーンっと。

こっちは寝れない日々に慣れない家事や1日中うつらうつらしていていつが夜なのか朝なのかもわからない状態です。

ピンポーンと鳴るとドアスコープを覗くのが恐怖でした。
朝来てお昼に帰ることもあればお昼頃来て晩御飯食べて帰るとか週に3日と言えばもう毎日来ている印象です。

当のボンさんは両親が来ていても自分がしんどいと自室に行ってしまうしわたしと生まれたての赤ん坊がご両親の相手をしなくてはなりませんでした。
それが嫌で嫌でもう居留守を使うこともありました。

色々言われることも多かったんですね。
アリエスちゃんなんて嫁に貰いたくなかった。
嫁なんて女中。
うちは長男だからその跡継ぎが大事。
嫁の立場は一番下。

わたし
わたし

一体いつの時代の話やねん

なんちゃら財閥とかならともかく築40年の家しかない旦那の実家です。
跡継ぎってなんの跡を継ぐんだろう…
長男長男ってその長男も親が来たら部屋に逃げていくのに嫌いな嫁相手になんの話がしたいんだろう。

昭和世代の感覚で嫁だの跡継ぎだのまったくもってイミフな会話のご両親でした。
勿論目上の方々なので敬意をもってましたけど同じ内容の話ばかりされていて親戚がどーのあそこの嫁はどーのと
きっとそれしか話題がなかったんでしょうね。
ハイハイ聞いているだけでもしんどいのに…

アリエスちゃんなんて嫁に貰いたくなかった。
そう言われる度に

わたしは結婚してくれなんて頼んでませんけど。


それでも、産まれた赤ちゃんを大事に思って欲しい…
可愛がって欲しい…
この想いだけは忘れずご両親が来た時には笑顔で対応しなくてはと接していました。


そしてこの時決めたことがありました。
いずれ息子が結婚したいと言ってきた時に絶対に反対はしない。
外国人でも男性でも年上でも反対はしない。
いきなり息子の家に行かない。
家に上がり込んでしんどいお嫁さんを立たせたまんま何時間も居座らない。
一番大事なことは….


赤ん坊を勝手に連れ去らない


これだけは固く決意をしました。
自分がされて嫌だったことは絶対にしないように….

喜ばれる誕生

自分の息子に赤ちゃんが出来る…

なんだか実感が沸かずに過ぎていく日々。
こうしてお寺に安産祈願に行ったりすることはとても良かったです。

本人達も生まれてくる赤ちゃんが楽しみでしょうが不安もあるかもしれません。
でも家族や友人も喜んでもらえる妊娠ってホントに幸せなことだと思うのです。

性別関係なくとにかく無事に産まれて欲しい…
これはどの親御さんもきっと思うことでしょう。

親…
今思うのですがいきなり親になんてなれませんでした。
手探りでその日その日どうしたらいいんだろうと悩んで正解は今でもわかりません。
きっとこれはいつまでもわからないことだと思います。

わたしなんかが人の親になっても大丈夫なのか…

それでも。
子供を産んで人生が豊かになりました。
常識しらずのわたしが子供がいることで成長させてもらえました。
何かの為にがんばれる…これも子供がいたから出来たことでいなかったらきっと風船のように飛んでいってたかもしれません。

いつか寿命が来て天国に行く時に息子が涙を流してくれたら?
まずまずの子育てが出来たと思えるかもしれません。

息子にも子供が出来ることで彼の人生がより良いものになってくれることを願うばかりです。

息子が産まれたあの日。


神様から大事なものを預かったような気持ちになりました。
無事に産まれてくれてありがとう…
みんなも喜んでくれました。

そして。
息子の赤ちゃんもみんなの赤ちゃんです。
無事に神様から預かることが出来るように母は祈っています。

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