パンジーの笑顔

日常

うちには子供が息子一人しかいません。
年を取ってから出来たので一人産まれただけでも今になってみれば神様に感謝やわ~と思います。

その昔。
将来子供が出来る時に男の子がいいか女の子がいいかもねと友人と話をしたことがありましたが当時はそんなことにピンと来ず赤ちゃんの性別ねぇ…と思ったことがありました。
実際に妊娠した時男の子と確信をしていたのでどっちがいいかとかの希望もなく


わたし
わたし

男の子か~

鼻水垂らして服とかドロドロで遊んでる姿を想像….

うわぁ~嫌やなぁ…
ピアノでも習わせてお坊ちゃま風がいいなぁ…
いやバイオリンとかもいいかも。

両親共に楽器なんて弾けないのでありえない話でした。

そして。
もしも女の子なら一緒にお料理とか出来たり♡


それはありませんでした。

もしも女の子なら一緒にスイーツでも食べに行ったり…♡

それもありませんでした。



そして一緒にままごとなんてのも出来たりして….


それもありませんでした。


そして…ぬいぐるみのうさぎさんに生のニンジンをあげる変わった男の子になりました。


今 成長した息子を見ると十分優しい子になってくれたとは思ってますが…
これが女の子ならわたしの生活はどんな感じになるのかなぁと時々思ったりもしています。

娘がいたらなぁ….

土をほじほじ

先日。
思いたって畑にまたなにか植えたい~と土作りもしないまま玉ねぎの苗を買ってきたことはお伝えしました。

何か植えたい~の気持ちは興奮度マックスですが問題の…
土作りに重要なこと。
土の掘り起こしですね。

数年放置のまんまの我が家の畑には雑草が生い茂り草むしりだけはしましたが問題の畑の土を掘り起こす作業はわたしには無理なことでした。

それは…
土を触ることが出来ないんですね。

いや正確に言いますと土は触れるんですが掘り起こすとなると中から虫が出てきますよね。
それを見ると半日ぐらい寝込んでしまうのでどうしても掘り起こすことが出来ませんでした。

うーん
うーん
考え込むこと数時間。

土掘り起こし要員を見つけたらいいんじゃ…

ひらめいたのがちょっと前に一緒に飲みに行った可愛い要員のことを思い出したのです。


わたし
わたし

ルっナちゃ~ん♡ 

虫って平気?
いきなりの質問にルナは



ルナ
ルナ

何なん 虫って

わたし
わたし

ミミズさんとか幼虫とか

ルナ
ルナ

触るのは出来ひんけど見るのは平気

わたし
わたし

そぉ~? 平気なんや


一体何が虫なん。それがどうしたん。

わたし
わたし

ルナちゃんにお願いがあるねん

畑にお野菜を植えたいねんけど土を掘り起こすことが出来ないと簡単に説明すると


ルナ
ルナ

どこに畑があるん?

わたし
わたし

家の中

ルナ
ルナ

家の中に畑?

庭がない家なのでどこにそんなものが…と不思議がるルナに

わたし
わたし

ずっと前にルナのパパが裏のコンクリートをはがしてくれてん

とにかく畑があるねん。
そこにお野菜を植えたいねん。
でも土を掘り起こすことが出来ひんねん。
だからルナちゃんにお願いしたいねん。


お願いする時だけはちゃん付けです。


かまへんで~と返事をもらいルナの都合の良い日が決定しました。


何故ルナにお願いをしたかと言いますと何かお手伝いとか用事あったらいつでも行くで~と普段から言ってくれてることもあり土掘り起こし要員に選定をさせていただきましたが


ルナは友人の娘です。

その友人は畑の土堀りと言う重要な案件を聞いても


タカハシ
タカハシ

いかへん

そりゃそうですよね。
貴重なお休みに人んちの畑の土なんて掘り起こしたくもありませんよね。


でも….

わたし
わたし

玉ねぎ収穫してもタカハシにはやらん

しなしなの苗

苗を買ってから植えるまでの間。
畑周りを綺麗にしておきました。
苗にはお水はあげていましたがなんとなく萎れてるような….

買った時点で苗は10㎝ぐらいになっています。


ルナが来るまでに玉ねぎは生きているのでしょうか。


さて当日。

ルナを裏の畑に案内して最初に言った言葉が


ルナ
ルナ

ちっちゃw

わたし
わたし

そやろ~ちっちゃいやろ

なんせ階段の下の畑は畳1枚分なので畑と呼ぶには大げさかもしれません。
残りの畳1枚分にはプランターを置いていますが合計一坪の我が家の家庭菜園。

ルナ
ルナ

ここに何を植えたいんw

あまりにも小さな我が家の畑を見て笑い転げるルナに土を掘り起こす道具を渡して



わたし
わたし

ごめん わたしは逃げとくから頑張ってや

ミミズが出てきても絶対にこっちに見せんといてや!!!

そう厳命をして3メートルぐらい離れた場所から恐々ルナに声援を送りました。


時々。


ルナ
ルナ

うわっ

わたし
わたし

ぎゃー出たん?おったん?

ルナ
ルナ

いや 木くずだった

わたし
わたし

あかん 心臓バクバク言うてきた

ルナ
ルナ

もし出たらどーするん

わたし
わたし

隣の田んぼにほったらいいねん

ルナ
ルナ

田んぼにほっていいん?

わたし
わたし

ミミズさんも広い世界に行きたい言うてはる

人様に土の掘り起こしをお願いしながら


わたし
わたし

深く掘ってや

要求だけは厚かましく指令を出して

わたし
わたし

土の空気を入れ替えてあげやなあかんねん

そしてルナは頑張ってほじほじと…..



23歳の今時のギャルが何が悲しくて人んちの畑の土を深く掘り起こさなくてはならないのでしょうか。
しかも軍手をはめてデカいスコップを持って…

そうは思いながらもルナ様にお願いするしか方法がありませんでした。

がんばれ~がんばれ~と大声援を送り土を掘り起こしてくれた後は玉ねぎさんの苗を植えることになりました。


ルナ
ルナ

なんか萎れてへん?

わたし
わたし

気にしたら負け

確かに…
苗の元気がないような気もしますがちゃんと土に植えていったらそのうちに元気になるやろと言い合いながら

ルナ
ルナ

こっちのプランターはどーするん

わたし
わたし

ネギとニラさん

10株1セットになっているネギとニラの苗を見せながらこれな~土の上に

わたし
わたし

置くだけでいいねん

ルナ
ルナ

置くだけじゃあかんやろ

薄いビニールのような入れ物に10株入ってる苗を見せると

ルナ
ルナ

カップから取り出して植えるんやで~

わたし
わたし

ちゃうちゃうホンマに置くだけやねん

ルナ
ルナ

置くだけってありえへんやろw

ほんまやねん。
買ってきた時についてた写真の札にちゃんと置くだけって書いてあったもん。


この時その写真の札はもうなくてルナに見せることが出来ませんでしたがホントに置くだけ書いてあった苗の札。

そして。
ちゃんと植えようと思ってくれたんですね。

ルナ
ルナ

カップから取り出して植えよう

わたし
わたし

めんどくさいやん

ルナ
ルナ

そんな….置くだけって

そしてルナがビニールのカップから一つ一つ取り出して土に植えていきました。


ルナ
ルナ

どっちがニラでどっちがネギなん

わたし
わたし

さぁ~

成長したらわかるやろ。
とかいい加減なことを言いつつなんとなく畑が出来上がりました。

わーいわーいありがとう~
ルナのおかげで念願の畑が出来上がり喜んでいると….


ルナ
ルナ

空いてる植木鉢は何植えるん

わたし
わたし

明日お花買ってきて植える

ルナ
ルナ

今からコーナンいこうw

わたし
わたし

お腹が空いたなぁ…

何か植えることに楽しさを感じてくれたのかもしれません。
そして二人はコーナンに行き植えるお花の苗を見てどれにしようかな~とカゴを持ったルナは真剣な目つきと変わりました。


そしてわたしが…
ぐるぐる見て回りながら真実を発見しました。


わたし
わたし

ほら 見てみ

ルナ
ルナ

ホンマやったんや

そやろ~
ホンマに置くだけやったやろ~

まだ売ってたニラさんの苗にあった札ですが

プランターに置くだけ

真実が解明されて良かったです。

そして…
二人で選んだお花達が枯れることなくこの冬を越してくれたらいいなぁと思っています。
笑ってるパンジーはルナの笑顔にも見えました。

土堀りホントにありがとう。
玉ねぎの収穫の時にはまた来てや~とお礼を言いました。

頑張った国家試験

ルナは友人の娘ですが年長さんから接してきました。
未熟児で生まれましたが小さな体でもいつも明るく頑張ってました。

去年。
難しい国家試験も無事に受かり元気に働いています。
ホントに頑張った試験勉強を親づてに聞いていました。

なんとか受かるといいなぁ…と密かに祈ってました。

無事に合格をしてお祝いしに行った時には見違えるほどのキレイな子になって…
今ではわたしにコスメも指南してくれてます。

どこで会っても必ず挨拶をしてくれるルナ。
どうかそのまま素直で可愛い女の子でいて欲しいなぁと思います。


決して…


畑の土を掘り起こして


くれたから褒めているわけではありませんよ。


またパスタ食べに行きたいな~
ルナを養女にする計画をに立てたことはタカハシには内緒にしておくつもりです。





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