おばあちゃんの楽しみ

思うこと


なんだかんだで12月になりました。
今年は秋になってもずっと暑いままで….
冬の訪れが遅くてそれでも12月になると気持ちも焦ってきてたくさんのやらなくちゃならないことをどうやってこなしていこうかとあたふたしています。

まずあれを~
そして次にあれを~
あれもこれもしなくちゃいけないと思う日々の中


お風呂場のすのこも腐ってきたので作りました。


あ….
玄関にこんなものが。


見るからに大根が置いてあり


わたし
わたし

大根…これはおでんやな

嬉しい反面。
この時期におでんとか作ってる暇あるんやろか…と悩みながら新聞紙を開けてみると

わたし
わたし

ありゃっ小さい…

おでん計画を止めて大根おろしでみぞれ鍋やな~とすぐメニューを変更しました。
いつもなら葉っぱは炒めてふりかけにするところですがごめんなさいをして大根だけを使うことに….

くれた人はきっと斜め前のおっちゃんかな…
お礼を言いに行ってまだうだうだ雑談タイムが始まりましたが


ぁ~洗濯が先だった…

こうやってホントは忙しくないのに自分で勝手に忙しいふりをして過ぎていくのが12月ですね。

とりあえず2週間かけてすのこが完成しました。

次は和室の片付けを…..

妹的な存在

お互い忙しいので都合を合わせて長電話する友達がいます。
今回も何時いつの何時に~と約束をして待っていると….


アユミ
アユミ

大丈夫~?

とLINEが来て始まった長電話。


前回が確か8月でしたっけ。
まだボンが実家暮らしの時で確か引っ越しのことまでは話していたような記憶でした。


アユミ
アユミ

ボン君あれからどうなったん?無事に引っ越し終わった?


ああ~あの頃かぁとそこからの進展を話し出すと


アユミ
アユミ

えー結婚?妊娠?そうなんや


報告したかったけどLINEだと長々打てないので電話が出来るまで待ってようと思ってたんですね。

一番先に報告したかったアユミに報告が遅くなり申し訳なかったです。


アユミと言いますのは独身の時には妹的存在の人でしたが妊娠結婚出産と時を重ねていくうちにわたしを助けてくれた恩人でもあります。
いつもいつも困った時に助けてくれた人。
30年近い月日の中..
色々ありましたがわたしにとっての大切な存在です。


アユミはお金持ちと結婚をしました。
盛大な結婚式を見た時にはこんな幸せな結婚あるんだろうかと羨ましくて見惚れていました。

セレブご用達の結婚式場
華やかな演出
豪華なドレスに来賓の多さ

わたしとアユミのお姉ちゃんは…
このお姉ちゃんは親しい友人でしたが今は距離を置いててお付き合いがありません。
そしてそのお姉ちゃんと二人でこんな豪華な結婚式は芸能人みたいやな~と驚いていました。

わたし達は?


わたし
わたし

ないない…笑

お金持ちと知り合う機会もありませんしあったとしてもこんな豪華な結婚式をするはずがない。
結婚式だけを注目してはいけませんがアユミの笑顔を見ながら

わたし
わたし

アユミは幸せやな~


うんうんきっと幸せな結婚生活になるやろな~と二人でアユミの行く末を微笑ましく想ってました。


ところが…
数年後のアユミは幸せになっているはずなのに…
人様のご主人を悪く言うのも気が引けますがアユミの旦那さんはとんでもない奴でした。

いやご本人がとんでもないと言うよりも環境?でしょうね。
普通の人間が持つ感情を持たない人種。

空が青いな~
お花はキレイやな。
こんな嬉しいことがあった。
ありがたいな

そういう感情を持っている人ではなく人間としてどうなん。
と言う言葉がぴったりの人でした。

わたしの方は子供が産まれて2~3年ぐらい経っていたでしょうか。
アユミと疎遠になってしまいそれからのアユミのことはなにもわかりませんでした。

あんなにお世話になったのにどうしてるのかな…
元気でいるのかな。
あのご主人とうまくやれてるんだろうか。

色々な想いを抱えたまんま疎遠になってしまった月日の中で子育てに没頭していました。
アユミのことを時々思い出しながらいつかちゃんと連絡取りたいな….

そしてそこからさらに数年経ってしまいもう息子も大きくなってしまいました。


会わなかった間の苦労

子育ても落ち着いたある日。
思いたってアユミに連絡をしてみました。
そしてアユミのおうちにお邪魔することに….

長年の疎遠をお詫びしてお互いのその後を時間も忘れるほど報告しあい久しぶりにアユミの顔をじっと見ていると相当苦労したんでしょうね。笑う顔の隙間に時々見える寂しさのような切なさのような表情。

約10年の月日の間に想像してなかった苦労がありました。

それと同時にそんな辛い時に傍にいてあげなかった後悔で一杯でした。
わたしの時にはいつも励まし助けてくれたのにアユミの辛い時にわたしはなんにもしてあげてない…

ホントにごめん。
しんどかったなぁ辛かったなぁ…
遅くなったけどこれからはもうわたしがいるからいつでもなんでも言ってきてや。とアユミに言いました。

一見見た目はお金持ちの奥様のまんまでしたしお友達と豪華なランチに行ったり乗っているのも外車です。
でもその中に隠された苦労や辛い想いは他人にはわからないでしょう。
実家の家庭環境も知っていたわたしは全部一人で抱え込んでいたアユミをこれからは支えると決めてそれからはなにかあるとお互いの家を行き来することになりました。

会っていなかった間にアユミには可愛い女の子も産まれていました。
赤ちゃんの頃のしんどい時期にも手伝えなかったことをさらに後悔をしてそれからは数か月に1度長電話をしています。

何かをしてあげることは出来なくても吐き出す場所?があればまた違ってくると思うのです。


いつも人のことを思いやってくれるアユミに腹帯を貰いに行った時の写メを送ると



アユミ
アユミ

ボン君 いい青年になってカッコいい~

奥さんも可愛らしい子やーん♡


そう言ってくれるアユミに

わたし
わたし

片付けが全然あかんねん

片付けと言う名目でアユミに遊びに来てもらい落ち着かない実家のことでも聞いてあげられれば….

そして

アユミ
アユミ

ボン君に赤ちゃんって…

孫やん

アユミ
アユミ

おばあちゃんやん

わたし
わたし

……。

聞き慣れないおばあちゃんにビビりながらさらに会話は続きました。

数か月に1度のアユミとのおしゃべりは昔のことも今のことも全部知ってくれてる安心感がありわたしの支えにもなっているんでしょうね。


いつもプレゼントにつけてくれるお手紙。
カバンの中にお守り代わりでいれています。

なにかあるとそれを読み返してホッとしています。

ありがとう…
そうつぶやきながら明日も明後日もまた頑張れるような気がします。


ここ数年。
あれこれ病気が発覚し不安な日々でもあるでしょう。
でも…
今度こそなにがあってもいつでも駆けつけられる存在でいたいと思っています。

そうそう….


わたし
わたし

またお花とかお野菜植えてるねん

アユミ
アユミ

年取ると植木とかやりだすやん

わたし
わたし

何か育てる楽しみが欲しいねん

年取ると….


そのうちにアユミも家庭菜園を始めだした時に



わたし
わたし

おばあちゃんやな

そう言っていじめたいと思っています。


年が明けたら見に来てな~

わたし
わたし

パンジーがたくさん咲きだしたから

おばあちゃんへの道に引きずりこもうと思っています。

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